小鳥遊の家について ~その1~ [自分達のコト]

桐音:桐音と

藤音:藤音の!

桐音&藤音:Q&Aコーナー!(ドンドンパフパフ)

桐音:……こほん、えー……Q&Aじゃないわね。今回は私たちのお家のことをお話します。

藤音:照れるくらいなら最初からやらなければいいのですわ。

桐音:……何だかやらなければならないような電波を受信したのよ、主に月の方から。

藤音:妙に具体的ですわね……そういえば前回の更新も月に関係していたようですが……

桐音:人の生活を覗き見るものではないわよ。

藤音:今、ここの存在意義を全否定しましたわね。

桐音:冗談よ。まぁ、ちょっとした伏線のようなものであるとは言えるわね。とりあえずぐだぐだはそろそろ終わりにして、始めましょうか。

藤音:……そうですわね。どなたがぐだぐだにしたのかはこの際不問といたしましょうか。で、今回のタイトルですが……いよいよ名前の秘密が明らかになりますのね?

桐音:うーん、そうしたいのは山々なのだけれど……その前段階。もともとの小鳥遊家の興りとか、現在はどうなっているのかとか、その辺りね。

藤音:あら、では今回はわたくしの周りも、ということになるのですわね。

桐音:そうすると長くなりすぎるので2回に分けるわ。現在のお話は次回、藤音に担当してもらう予定よ。

藤音:わかりましたわ!では次回はわたくしの半生をそれはもう事細かに綴らせていただきますわ!

桐音:短くなさい。短く。あと半生じゃなくて小鳥遊家の現状よ。

藤音:残念ですわね……超大作が出来上がる予定でしたのに。ではわたくしたちがどのようなお仕事をしていて、どのように社会と関わっているか、などを綴らせていただきますわ。

桐音:ええ、その辺りは私も詳しく知らないから、お願いするわね。

藤音:ほーっほっほっほ!お任せくださいな!ということで前々回コメントを頂いたルシフェル様、申し訳ございませんが名前の由来に関してはもう少々お待ちくださいませ。わたくしも気になっているところですが。

桐音:ごめんなさいね。でもちょっと準備が整っていないのよ。もうすぐ整うはずなんだけど……ま、次次回の更新には入れられると思うわ。

藤音:では、読んでいただける方は続きからご覧下さいまし。





桐音:まずは小鳥遊の成り立ちだけど、最初は名前が違ったのよ。

藤音:そうなんですの?

桐音:ええ、元々は平安時代に興った家でね、小鳥遊という姓ではなかったの。ちょっと事情があって今ここではお話しないのだけれど。

藤音:先ほどもおっしゃっておりましたわね。ではそれはいいとして、どのようなルーツだったのでしょうか?

桐音:とある理由で関東の山奥に隠れ里を作ったのが始まりね。そこに一族の者とその従者郎党でひっそりと暮らしていたわ。

藤音:隠れ里ですか。なんだか落ちた平家を彷彿とさせますわね。

桐音:時代的には平家の方が後だけど、イメージ的には概ね正しいわね。落ちたわけではないけれど、ひっそりと暮らさなければならない理由があったのよ。その理由は姓のお話と一緒にするわ。

藤音:意外ですわね……わたくしが文献で調べた結果だとそれなりに隆盛を誇っていたようでしたが。

桐音:そうね、間違っていないわ。暮らしも豊かだったし、都の大貴族と遜色ない程度の財もあったわ。もっとも、短い栄華だったけれどね。

藤音:確か桐姉様の代で厄に見舞われてしまったのですわね……文献では里の多くの方が流行り病で亡くなられたり、天災に襲われたり散々だったと書いてありましたわ。

桐音:ええ、その通りよ。でもそれは決して運が悪かったわけではないの。私のせいでそうなった、と言っても過言ではないわ。

藤音:それは初耳ですわ……一体どういうことですの?

桐音:自然豊かな隠れ里。動植物豊かな土地で、食べるだけなら困らないのは当たり前よね?でも隠れ里に財が集まるのは不自然な話だと思わない?

藤音:?急に話が変わりましたが……言われてみれば確かにそうですわね……隠れ里とは人目を忍ぶもの。であるなら交流も最低限になってしまいますわ。そんなところに財などが集まるわけがありませんわね。

桐音:その通り。初めから多少の財があったとしても、どんどん消費して増えるわけがない。増えるならそれはものすごい金策の才能を持った人間がいたか……あるいは超常の力があった、ということ。そして小鳥遊にそんな金策の才能を持った人間はいなかった。

藤音:つまり……その、超常の力があって、それが関係しているということですの?

桐音:ええ、超常の力とは、小鳥遊の真の宝物……なんと今で言うところの『メガリス』よ。驚くべきことに、私たちはあるメガリスを所有していたの。

藤音:メガリス!?な、なんだかとんでもない話になってまいりましたわね……で、そのメガリスが富を生み出していたんですの?

桐音:概ね正解よ。正確には『所有者の繁栄を約束する』という効果ね。ただ、これには恐ろしい副作用があったの。

藤音:……人生何事も美味しい話ばかりではないということですのね。

桐音:ええ、まあ、そうなんだけれど……ねぇ、いつも思うんだけど、あなた本当に中学生なのかしら?何だか妙に悟ってるわよね……

藤音:まぁ、わたくしにも色々ありましたので……もっとも、この学園の方はそういう方が多かったと存じ上げておりますが。それよりもお話の続きをお願いしますわ。察するにその副作用が厄をもたらしたようですけれど、どのような副作用だったんですの?

桐音:まあ、そう言えばそうね。確かに色々な人がいるものね。で、えーと、副作用ね。副作用は『所有者が所有権を失った場合、不幸が降りかかる』というものよ。メガリスの力で得た富は失われ、それに倍するほどの不幸が訪れるの。

藤音:……恐ろしいメガリスですのね……話の流れからすると、桐姉様はそのメガリスを失ってしまった、ということですの?

桐音:その通りよ。未熟な私はあるとき、強い力を持った妖獣に、所有していたメガリスの封印を破壊されてしまったの。封印から解かれたメガリスは、自由の身になって去ってしまったわ。

藤音:去って行った、ですか。珍しい自律系のメガリスでしたのね。

桐音:ええ、そんなところね。繋ぎ止めておければよかったのだけれど……まぁそんな感じで小鳥遊の家は没落していったの。名前を変えたのもその頃ね。そして私はメガリスを失ったせいで降りかかった厄を鎮めるために、人柱として眠りに着いたのよ。

藤音:なるほど……わたくしが読んだ文献には封印の場所と封印されている人物は書いてありましたけれど、その経緯までは書いてありませんでしたわ。

桐音:ふうん……そんな文献が残っていたのね……で、それを読んで私の眠りを覚ましてくれたのね。もう起きることはないだろうと思っていたけれど……感謝するわ、ありがとう。

藤音:!?べ、別に桐姉様にお礼を言われるようなことではありませんわよ!わたくしが自分の好奇心で起こしただけですから!

桐音:それでもこうして今、みんなといられるのだから感謝するわよ。まぁ、とりあえず私の話はこのくらいかしら。

藤音:うーん、まだまだ謎が多いようですが、色々とわかりましたわ。

桐音:謎っぽいところは追々きっと書いていくわ……では次回は藤音がお願いね。

藤音:ええ、次回は現在の小鳥遊家がどうなっているのか、でしたわね。お任せください。

桐音:任せるわ。大分長くなってしまったけれど、今回はこの辺で。

藤音:最後まで読んでくださった方はありがとうさん、お疲れ様でございますわ。

桐音:ちょ、それたぬのパクリ……

藤音:おーっほっほっほ!ごめん遊ばせ~~!(ダッシュで走り去る

桐音:まったく……何だか色々とごめんなさいね。それではまた次回にお会いできることを祈っているわ。(手をふりふり


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室生詩歌

藤音さんははじめまして
桐音さんへはおじゃまします。

ブログ始めたんですね…。興味深く拝見させていただきました
ルーツのお話は特に面白かったです
では、機会があればまたお会いしましょう
by 室生詩歌 (2011-10-12 02:39) 

小鳥遊桐音

訪問ありがとう。
最近は本当に忙しくて更新できないのだけどね。

来週くらいからここの更新を再開して、銀雨の方でも低速を解除する予定よ。

by 小鳥遊桐音 (2011-10-12 13:13) 

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