小鳥遊の家について ~その2~ [自分達のコト]

桐音:えー、前回の更新から大分空いてしまったけれど、その2です

藤音:空きすぎですわね。もう飽きてしまわれましたか?

桐音:違うわよ。あなたも知っているでしょう?睡眠時間を削るほど忙しかったのよ

藤音:知ってますわ。ただ、わたくしの番なのに全っ然更新の気配がないので嫌みの一つも言いたくなっただけですわ 

桐音:……そこはちゃんと更新しているので手打ちと言うことで

藤音:まあいいですわ。今回は小鳥遊の現在と言うことでしたわね

桐音:ええ、私がそっちのことを全く知らないというのも妙な話だけど……

藤音:それは仕方ないですわ。では、始めたいと思います。ご興味があるなら続きをご覧くださいませ

藤音:さてさて、何から話してまいりましょうか……ところで桐姉様はどの程度の情報をおもちなんですの?

桐音:そうね……お金持ちだということ、詠唱兵器を作るくらいの技術力があること、くらいかしらね。あと貿易商だとか何とか

藤音:そうですわね。我が小鳥遊家は貿易でひと山当てた成金ですの。その辺りはお父様とお母様の手腕は流石と言えますわ

桐音:一体何を扱っているのかしら?

藤音:最初は缶詰だったそうですわ。こじんまりとした貿易会社で、とくに変哲もなかったようですが、あるサバ缶が大当たりいたしまして……それをもとに現在ではおもちゃから古物、貴金属まで多岐に渡っております

桐音:へえ、結構手広くやっているのね。まさかとは思うけれど、運営はあなたが?

藤音:まさかですわ。まぁ、広く学んでおりますので、やってやれないことはございませんが……わたくしは書類上の取締役で、実質的な業務は執事頭がこなしております

桐音:……執事なんているの?本当にお金持なのね。というか他人に運営を任せても大丈夫なの?

藤音:当家の執事は全部で10人ほどおりますわ。みなそれぞれ優秀です。ちなみに執事頭はわたくしの育ての親でもありますの。お父様やお母様よりもよほど信用がおけますわ

桐音:あー……そういえばうちの両親は行方不明なんですってね。捜索願とかは出さないの?

藤音:ある日突然「旅行に行ってくる。長くなるから後のことは任せた」と執事頭に言い捨ててどこかへ行った人たちのことなど知りませんわね

桐音:適当ね。流石だわ。そう言えば私も親の顔を知らないのよね。まぁ、神出鬼没な方々だし、仕方ないのかしら

藤音:わたくしだって最初は探しましたわ。でも全ては徒労に。逆に調べていって諦めもつきましたが

桐音:どういうこと?

藤音:色々と探っているうちに、我が家が普通の家系ではないということがわかりましたの。というかわざとわかるようにある程度の資料をお父様たちが残したと見るべきでしょうけど

桐音:なるほど、能力者だということを知ったのね

藤音:ええ、それだけではございませんけど。そもそも家系図がおかしかったのですわ。わたくしに姉が二人。でもその癖にどう見ても年号が現代ではなかったですし

桐音:そんな胡散臭いものをよく信じたわね……こういうのもなんだけど、あなた実はだまされやすいんじゃない?

藤音:失礼な!わたくしだって子供ながらにあり得ないと思いましたわ。でも状況証拠と普通ではない自身、さらに関連資料がいくつも出てくれば結論は自ずと見えてくるものですわ

桐音:関連資料?

藤音:ええ、その中には年代記のようなものもございました。さらには桐姉様の封印に関するものも……

桐音:変な話ね……それで私を起こしたのは頷けるのだけど、なぜそれをお父様たちが持っていたのかしら?私が封印されるまで、いえ、生まれてからこれまで一度も見たことがないと言うのに……

藤音:多分、ちょっと恐ろしい推測になるのですけど……お父様たちは常にどこかで「見ている」のだと思います。観察し、実験の成果をデータに取る……そういうことをなさっているような節が見受けられましたわ

桐音:観察?実験?何それ?一体どういうことよ?

藤音:怒らないでくださいまし。あくまで推測でございますわ。わたくしにも確たるものはございませんもの……

桐音:……まあいいわ。それで、とにかくその資料に基づいて私を復活させたわけね

藤音:ええ、お父様たちがいない以上、わたくしの家族はお姉様達だけですから……ちょっと会ってみたかったんですの

桐音:そうね、全く実感がわかないけど、私たちは姉妹なのよね

藤音:そ、そこまで言われなくても……桐姉様復活の折にはあれほど便宜を図りましたのに……(ぶつぶつ

桐音:そういえばお姉様達って言ったわね?まさか姉様のことも何か書いてあったの?

藤音:(まるで無視されましたわ!)……いえ、残念ながら大姉様のことは存在程度にしか……

桐音:そうなの、それは残念だわ……姉様にまたお会いしたかったわ

藤音:(腹立たしい方ですわね)ごほん、とりあえず家族のことはこのくらいですわ!

桐音:な、何よ突然怒ったりして……カルシウム不足?

藤音:お食事は栄養のバランスを考えた最高の物をいただいておりますわっ!余計な口出しは無用です!……それよりも家のことの続きを行きますわよ

桐音:あら、まだ何か?

藤音:ふん!お忘れですか?桐姉様が今装備なさっているその防具がどこで作られたのかを

桐音:あ、そうか……小鳥遊のグループ全体で「こっち」の世界に深く関わっているのね

藤音:そういうことですわ。我が小鳥遊が貴金属だの古物だのを取り扱っておりますのは、そこに残留思念がある場合が多いからですわ

桐音:なるほど……それをもとに詠唱兵器を製造しているのね

藤音:ええ、そうして残留思念を取り除いたものを世間様に戻す。一石二鳥と言う訳ですわね

桐音:それも小鳥遊の役割の一つなのね

藤音:その通りです。人様より良い生活をさせていただいていますもの。ならばわたくしたちにしかできないことで還元するのは当然の務めですわ

桐音:そうか……藤音も色々と考えているのね。見直したわ。

藤音:ふん、今更ご機嫌をとろうだなんて甘いですわよ。これからはもっとわたくしをりすぺくとしてですね……

桐音:あ、大分長くなってしまったわね。まぁ、だいたい説明は終わったと思うし、今回はこの辺りでお開きにしましょうか

藤音:むきー!!また無視いたしますか!!

桐音:何よ、突然大声出して……ほら、行くわよ(ずるずると引きずっていく)

藤音:(引きずられながら)ちょ、せめて皆様にちゃんとご挨拶をですね……

桐音:あー、はいはい。それはそうね。長ーい話をここまで読んでくれてありがとう。次回の更新は遅くても一週間以内にします。

藤音:う……次回はもっと短くできるよう気を付けますわ……それではここまで読んでくださった皆様に感謝を。また近いうちにお会いいたしましょう(手をふりふり)

桐音:では、またね


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