世界結界 [世界のコト]
本日はわたくし、藤音が世界結界というものについて考えたことをつらつらと書いてみますわ。
決してまとまっていたり、正しかったり、わかりやすかったりするわけではございませんので、その辺りはご了承願いますわね。
正直、わたくしは世界結界というものに少し危惧を抱いておりますの……
決死隊 [世界のコト]
私達は語り継がなければならない
彼等の死を
彼等の生を
紡ぎ手を失った時にこそ、世界は終わる
彼等は何を胸に帰って来たのか
彼等は何を願い散って行ったのか
バトンは受け取った
次は私達が走る番だ
怒りを剣に
悲しみを盾に
誓いを鎧に
希望を靴に
私達の前に現れた”死”を斬り伏せ、明日を生きよう
さあ、仇打ちを
今こそ私達の生を見せつける時―――
ある日の昼下がり [桐音のコト]
よく晴れたある日のこと。
私は久し振りに街に買い物に出てきていた。
こんな平日の昼間から、ここ横浜をぶらぶらできるのは大学生の特権だろう。
今日は授業をとっていないし、鍛治仕事もお休みなので、息抜きがてら洋服などを見に来たのだった。
だというのに……
「……平日だっていうのに結構な人ね」
行き交う人の多さに少し眩暈を感じながら―――それでも休日よりは遥かに少ないのだが―――私は少し遅い昼食をとるべく、中華街を歩いていたのだった。
「豚まんかあんまんか、問題はそこね……」
人ごみに中てられたのか、半ば真剣にどうでもいいことを考えながら視線を巡らせると、私の真横を信じられない影が通った。